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Dr.トレーニング
STUDY 3

STUDY 3 | 5週間のスタティックストレッチプログラムが腓腹筋の筋硬度に与える影響
Effect of a 5-week static stretching program on hardness of the gastrocnemius muscle.(2014)

「5週間のスタティックストレッチプログラムが腓腹筋の筋硬度に与える影響」という筋硬度と
スタティックストレッチの関連について調べた文献を紹介します。

■ 目的
5週間のスタティックストレッチプログラムが腓腹筋の筋硬度に与える影響を明らかにすること。

■ 緒言
・筋硬度は筋の状態を客観的に評価するために用いられる。筋硬度は痙攣、スパズム、損傷などが原因で上昇すると言われている。
・スタティックストレッチ(:SS)は筋硬度を低下させると先行研究の報告がある。

■ 方法
・19名の若年男性(23.7±2.3歳、173.7±4.7cm、72.4±14.4kg)。
・片脚をランダムにSS側にし、もう一方をコントロール側とした。

■ プロトコル

ー 7つの測定項目 ー
⑴下腿長
⑵下腿周径位
⑶下腿後面の筋厚
⑷背屈他動ROM(:PROM)
⑸腓腹筋内側・外側頭の筋硬度
⑹底屈時の筋腱複合体(:MTU)のスティフネス
⑺底屈時の関節トルク

■ 期間
・ストレッチボードを使用したSSを6回/週、5週間実施。
・SSは1回2分×3セット。セット間インターバルは1分。
・ストレッチボードの角度は被験者のROMより3°低く設定した。

■ 結果
・SS群では実験回数と背屈PROM、底屈時のMTUスティフネスに相関関係が認められた。p<0.05
・SS群のPre-Postテストで背屈のPROMに有意差が認められた。(Pre:Post=35±5°:42±6°)p<0.01
・SS群の内側頭・外側頭の筋硬度はPre-Post間で有意差が認められた(内側頭:-9.5±10.6%、外側頭:-9.4±7.7%)p<0.01。

■ 考察
・筋硬度は予想されたとおりにSSで軽減されたので、筋のコンディションを向上させるためにSSは効果的と言えるだろう。
・週6回、2分×3セットのSSはMTUスティフネスを軽減させた。これは先行研究では同様の結果になったものと、そうでないものがある。
・先行研究ではストレッチ時間や対象の筋が異なるので、長期間のSSがMTUの軽減に有効と断言はし難い。

今回の文献では、SSが筋硬度を軽減するために有効であると結論づけています。
また、同時にMTUのスティフネスも軽減されているので、ROMの改善にもつながっていると考えられます。
毎日ストレッチをするのは大変かもしれませんが、継続することで筋の状態は良くなりやすいといえますね!

■ 参考文献
Effect of a 5-week static stretching program on hardness of the gastrocnemius muscle.(2014)R. Akagi, H.Takahashi, Scand J Med Sci Sports 24:950–957